- とうぶ
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とうぶ【東武】(1)武蔵国の異名。 また, その東部。(2)江戸の別名。 東都。 武江。 武府。IIとうぶ【東部】ある地域の東方の部分。⇔ 西部IIIとうぶ【東部】長野県東部, 小県(チイサガタ)郡の町。 北国街道の旧海野(ウンノ)宿がある。 江戸期の力士雷電の生地。IVとうぶ【答舞】舞楽で番舞(ツガイマイ)をするとき, 先に舞う左方の舞に対し, あとにそれと組み合わせて演ずる右方の舞。Vとうぶ【賜ぶ・給ぶ】〔「たぶ」の転〕(1)(ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。 上位の者が下位の者に与える。 お与えになる。
「それは隆円に~・べ/枕草子(九七・能因本)」(イ)聞き手に対する尊敬の意を表す。 自分側の受け取り手を低めて表現することにより, 間接的に聞き手を高める言い方。 くれてやります。 「越の国へまかりける人に, 酒~・びけるついでに/後撰(離別詞)」
(2)(補助動詞)動詞の連用形に付いて, その動作の主体を尊敬する意を表す。 …してくださる。 …なさる。VI「舟にのり~・びぬる人の文をなむもてきたる/大和 141」
とうぶ【踏舞】舞うこと。 舞踏。VII「妾稀(マ)れに~すれども深く好む所に非らず/花柳春話(純一郎)」
とうぶ【頭部】頭の部分。VIIIとうぶ【食ぶ】〔「とうぶ(賜)」と同源〕飲食する意の謙譲語。 ちょうだいする。 いただく。「酒を~・べて, たべ酔うて/催馬楽」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.